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2011年06月14日

開館20周年記念展

栄三・東一記念美術館の開館20周年に土屋禮一展が企画され、今日はそのオープニンである。土屋先生には、うちの寺に龍や雲など本堂障壁画をご寄進頂いた事もあり、爾来大変親しくさせて頂いている。芸術院会員に成られたときは岐阜市やご出身の養老町あげて盛大に祝賀会も催した。今回は先生のお師匠さんに成られる栄三・東一両先生の美術館で催されたこの個展は実に相応しく、良い展覧会だった。昨晩もこの飾り付け諸準備があった折り現場で先生にお目に掛かり、その後久しぶりに奥さん共々、絵のお弟子さん方と一緒に近くの料理屋で会食した。先生は話題豊富で話は尽きなかった。そこで迎えた今日のオープニング、こじんまりした美術館に溢れんばかりの人人人で、クーラーも効き目無く、大汗掻いた。東一先生の長女の江里さんや、長縄先生にも久しぶりにお目に掛かれて、楽しい一時であった。土屋先生の20代の若い頃の作品から現代のものまで網羅され、特に牡丹の大作や雲シリーズには圧倒された。先生の家には天上を抜いていつでもごろんと横になると空が眺められる特別の部屋があるそうで、雲は一時もじっとしていないから、即座に描くのだそうだ。その為にはこういう部屋が必要だそうで、さすがその道のプロになると違うものである。今度私も本を出すのだが、その装丁・挿絵など土屋先生が全てやって下さることになった。中味の文章がお粗末なので有り難いやら恥ずかしいやら、勿体ない話しである。しかしご縁とは有り難いもので、30年師家をさせて頂いていると、図らずも身に余る光栄に浴することがあるもので、人生も捨てたものではない。沢山の方々のご厚情に応えるためにも、なお一層修行に励まなければと改めて思った次第である。

投稿者 zuiryo : 2011年06月14日 19:26

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