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2011年08月12日
カナブンも行き倒れ
この所の暑さ、ただ事ではない。今日も庭を通りかかり、ふと下を見たらカナブンが2匹、つんのめるように死んでいた。人間でさえ堪らんな~と言う暑さだから、小さな昆虫には生死に拘わる事になるのも頷ける。節電もほどほどで、クーラーを止めて熱中症に成ったら、病院へ担ぎ込まれ様々な医療器具を使うので、その方が電力消費が大きくなり、節電に反すると、ある病院の院長さんが言われていた。ごもっともな話で、必要最小限にクーラーも使った方が良いらしい。うちの寺は街中にはあるが、道路から百メートル以上も奥に入っており、周囲は山に囲まれて緑豊かなので、平均2℃くらいは低い。それでも焼けるような日中の暑さは辛抱できないほどだ。暦の上では8日が立秋だが、暑さのピークはこれからのようである。以前パンくずを雀にやっていると書いたが、あれは止めることにした。しばらくしてふと辺りを見回したら点々と白い跡、雀の糞である。雨が降ったくらいでは流れないばかりか、まるでペンキで塗ったようになった。よく鳩の糞公害が言われるが、形は鳩より小さいが矢張り同様である。急に止めたので名残惜しそうに今でもチュンチュン窓際までやって来て催促するが、心を鬼にして知らんぷりしている。僧堂は8月1日から制間になって少し楽になった。ちょっと行事が減るだけでも、気分的に随分違うものである。若い頃は制間早々に、雲水を引き連れて1泊2日の登山に出掛けた。岐阜県内、長野県辺りの主な山は殆ど踏破した。上ってる最中は、どうしてこんなしんどいことをやるのかと、酷く後悔するのだが、可憐な高山植物を見たり、翌朝のご来光を仰ぐと苦しかったことは全部すっ飛んだ。今ではとてもじゃないが足がガクガクで、平らな道路でさえもたつく始末で、情けないったらありゃ~しない。まっ、近頃は長良川と周辺の山々が直ぐ近くにあるので、とことこ出掛けてスケッチしている。我ながら俺も随分老人ぽくなったものだと思っている。
投稿者 zuiryo : 2011年08月12日 21:24