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2012年02月19日
光陽会
禅寺の座禅会は全国に何百とあるそうだが、うちのお寺の光陽会坐禅は戦後間もなく以来だから長く続いている坐禅会である。私で3代目、月2回20人前後が参加される。遠く九州や東京、金沢からもわざわざ来られる方もあり、関心の強さに驚かされる。1時間半の坐禅・粥座・碧巌録講話・雑巾掛けで9時半頃には帰って行く。全体でも3時間半ほどだが、この寒い中頑張っておられる姿には頭が下がる。長い人は30年以上も続けられて、日曜日の習慣になっているそうだが、なかなか出来ることではない。遠方からの参加者は皆私の個人的友人で、それぞれに心に求めるものがあるから、遠路をいとわずやって来るのだろう。終わってから隠寮でお茶を飲みながら雑談するのが私の楽しみにもなっていて、まさに朋遠方より来たるまた楽しからずやである。この3人とも全くひょんな縁から親しくなったわけで、いわば偶然の出会いで、人生の機微を感ずる。そのご縁が坐禅会につながったわけで、嬉しい副産物である。私の方からするとこの座禅会ともう一つ別に般若会という月曜座禅会もあるので、結局毎週1回の割で開催されるわけで、結構負担でもあるのだが、人間楽をすると際限なく怠けるものだから、私には是で丁度良い案配なのである。3人のうちふたりとは九州での断食と木曽の御嶽山滝行の仲間でもあり、様々な交流が続いている。私はどちらかというと社交上手ではない方なので、数少ない友人の中でも貴重な存在である。明日から第2回目の中国旅行に出かける。是は数年前からシリーズで続けている旅で、語録に出てくる祖師方の足跡を訪ねるもので、所によっては建物は全くなくなって跡が残っているだけというのもあるが、語録と合わせて現場に佇むと又違った感慨がわいてくる。この旅も今回で一応終了となる。相当な山間僻地を巡るので大変厳しい旅行なのだが、それが却って一層思い出深いものとなった。旅行社の事前の情報によると相当な冷え込みらしいので防寒対策はばっちりして出かけようと思っている。
投稿者 zuiryo : 2012年02月19日 10:53