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2012年05月10日
ボロ着て奉公
今の季節は楓やドウダンが一斉に新芽をふき、部屋の窓を開け放つ早朝は、いろいろな小鳥が一斉にさえずり、それは賑やかなことだ。その中でフクロウの鳴き声が山の奥から聞こえてきた。ちょくちょくではないが今までにもたまに夜聞いたことがあるが、早朝は初めてのことだった。昔からフクロウの聞きなしは、「ボロ着て奉公!」と言われているが、どう聞いてもそうは聞こえない。昔の人は我々とは違って自然と一体になって生活していたから、感性も豊かだったのかも知れない。新緑も四月初め、小さな芽が吹き出し、あれよあれよという間に数日でびっしり葉で一杯になる。そのころの若葉の美しいと言ったらない。ちょっと言葉では表現できない新鮮さで、「滴翠」とはよく言ったものだと思う。何だか見ているだけでもこちらが命を貰うような気がしてくる。しかしそれも1週間もするとたちまち色あせて、普通の緑色になってしまう。ところで2,3日前、早暁カラスの大群が突如として隠寮の庭の上を旋回、バサバサと大きな羽音をさせぎゃ~ぎゃ~となきわめいていた。小鳥たちはびっくりして木陰で息を潜めている。この傍若無人ぶりと悪声、むか~っときて、今に見ていろ!カラスの焼き鳥にして食ってやるから!
投稿者 zuiryo : 2012年05月10日 04:44