2013年01月19日
イノ公大暴れの段
昨日午後7時過ぎ、丁度夜の参禅が始まって3,4人が終わった頃、突如としてフ~フ~ギュ~ギュ~と今まで聞いたことも無いような猛獣の声、そのうちメリメリドッス~ン、ギャ~ギャ~、兎も角異様な鼻息とうめき声である。うちの参禅室は建物の一番奥にあって庭を挟んで直ぐに山である。どう考えてもこの異様な声は猪に違いない。しかし数年前猪に庭を荒らされてから背後の山全体を電線で防護柵を作った。以来たびたびやって来るがこの電線に触れてはギャ~!と悲鳴を上げて退却していたのだ。効き目は抜群で、へっへっ~ん、ざま~みやがれ~!と安心しきっていたのである。そこえこの有様、どうしたのか不思議に感じた。ドタッバッタンメリメリドッス~、段々参禅室に近づいてきたではないか。丁度参禅中の雲水が、「私が行って捕まえてきましょうか?」と言う。「バカ!お前の方がやられるわい!」。障子は全開状態だから、下手をするとイノ公の野郎参禅室に飛び込んでくるかもしてない。途中で止めて退散するのも悔しい。一応障子を閉めて参禅は続けた。益々部屋の近くにやって来て尚ドッタンバッタン暴れまくっていたが、そのうち前を通過して右手の山に帰っていったので、ほっと安堵の胸をなで下ろしたという次第。翌日早速雲水に被害状況を点検して貰い報告を受けたところ、電線は数カ所に渡って引きちぎられ杭も何本かすっ飛ばされていたという。応急措置をし電線も繋いで、今晩のために用意をした。必ず又やって来るからだ。それにしても今までの猪と様子が違う。中でも猛者のようなのがいて、電線に触れてビリビリッぐらいではへでも無い奴らしい。対策を講じなければならない。そこでふと頭に浮かんだのは、戦争の時敵を防ぐのに有刺鉄線をぐるぐる巻きにしたものを見たことがある。それを電線の向こう側に敷設したらどうかと考えている。いずれにしても庭を無茶苦茶にされ,その上対策費用もいろいろ掛かり、腹の立つこと限りなしである。
投稿者 zuiryo : 2013年01月19日 15:28