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2013年06月18日

アストンマーティン

知人で大変なカーマニヤが居る。2年前イギリスの名車アストンマーティンのクラシックカーが売り出されるとすぐに購入。2年間かかってイギリスの工場で完全リニューアル、最近ようやく出来上がり日本に持ってきた。東京で関係者にお披露目して、岐阜の家に納まったというので、是非一度見に来て下さいと言う。、お宅にお邪魔すると、応接間から愛車が眺められるような特殊なしつらえの車庫にで~んと鎮座していた。いや~!素晴らしい!形の優雅さ、深みのある濃紺色のボディー、エンジン音の良さ、ドアーを閉めたときの音、助手席に座らせて貰ったが、思わず涎が落ちそうになった。今回はここまで、なぜならクーラーがないから、今の時期は走れない。春秋限定だそうだ。今でもイギリスでは車には殆どクーラーがない。あるとき友人の車に乗せて貰い夏の暑い日、「暑くてたまらん!クーラー入れて!」と言ったら、彼は悠然と窓を開け、「これで充分!」だと。「この車にはクーラーは無いのか!」と言うと、「あるけど使ったことが無い!」と、涼しい顔をして言うではないか。根っからクーラーを使うという概念がないのである。確かに一番暑い七,八月頃でも、ちょくちょく雨は降るし、セーターでも羽織らないと、とてもじゃないが小寒くてたまらない。こう言う土地で出来た車だから、うだるような日本の暑さは想定外なのである。さて人にはいろいろの趣味があるものだと思った。私などは車は走りさえすれば良いと言う、いたって実用一辺倒であるが、こういう人も居るのだ。この方はフランスの自動車レース「ルマン」にも毎年行かれるそうだ。このレースは24時間走り続けるそうで、「どこがそんなに良いのですか?」と聞いたら、限界ぎりぎりまで走り続け、それをチームが一体になって支え合うところが堪らないのだそうだ。「あの24時間レースと言うところが魅力ですね」。ともかく良い季候になったら是非乗り心地を味わってみたいと今から楽しみにしている。

投稿者 zuiryo : 2013年06月18日 15:49

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