2013年07月25日
ハチを忍ぶ
腰痛治療をかねて連日裏山歩きを続けているという話は以前申し上げたが、今日も雨間をぬって出かけた。しばらく上りが続きふと思った。この山道は玉石が敷き詰められているので表面が少しでも濡れていると猛烈に滑る。雨の時は気をつけて下さいなどと立て看板があるが、全く無意味な看板で、横目で睨み付けながら通り過ぎた。滑って転んで怪我でもしたときの良いわけの看板だからだ。そんなこと言われんでもわかっとる!で、一応上り詰めると今度は急な下りになる。これがきわめて危険で、いつだったか注意深くへっぴり腰で歩いていたら、あんのじょうスッテンコロリン、尾てい骨強打、おまけに手でかばったので掌を擦りむいてしまった。そこで今日は上り詰めたところからコースを変更して、うちの寺の山は自然道なので、そっちへ回った。しばらく歩くうちにふと愛犬ハチとの散歩を思い出した。その道は嘗てちょくちょくハチと歩いた山道だった。歩くほどに次々にハチのことが頭を巡り、ぽろぽろと涙があふれてきた。もう死んで3年になるが、目の前を尻尾を振りながら、あっちこっち匂いをかいだりおしっこをかけたり、少し茶色になったハチの背中が、うれし~い!と言っているようだった。あと10年もしたら私もハチの居るところへ行って、また一緒に散歩に出かけよと楽しみにしている。早く来て~!と言う声が聞こえてくるようだ。
投稿者 zuiryo : 2013年07月25日 19:41