2013年12月14日
いよいよ臘八
明日からいよいよ臘八(ろうはつ)である。一般的には12月1日から8日間だが、どういう訳かうちでは昔から15日からである。この方が寒くて良い接心が出来るからなのかもしれない。今年は丁度それに合わせるかのように、寒気一段と厳しく、昨日はちょっと雪も舞い、肌を切るような寒さである。修行にはこの厳寒が一番良い。午前3時から真夜中12時まで殆ど座りっきり、勿論途中食事(計4回)やトイレ、ちょっと焚き火などもある。夜中12時になると3時間ほど座睡ができる。禅堂内に大きな火鉢が運び込まれ、少し暖を取ることも出来る。こういうシステムが誠によく出来ている。古人の知恵の結晶である。私は昭和38年から今日までずっとこれを繰り返しやって来た。何年やっても慣れると言うことはないが、しかし修行の醍醐味は味わえる。「尺取り虫の屈するは伸びんがためなり」と言われるが、臘八でぎゅっ~と縮まるから、後で伸びる心地よさが味わえるのである。人生全くこの通り!
投稿者 zuiryo : 2013年12月14日 19:06