2014年01月27日
ミシン
僧堂は夏末(げまつ)大接心も終わっていよいよ制末行事の起単留錫や夏末衆評、講了、隔宿諷経等々が目白押しである。その合間を縫って今度ミシンを買った。私はずっと白衣や襦袢、作務着等の繕いは専ら針でチクチク縫っていた。ところが近年老眼甚だしく、旨く針の穴に糸が通らなくなった。苦心惨憺の末漸く通ったので、糸は出来るだけ長くして、縫い始めると間もなく絡まって、結局途中でぷつんと切る羽目になる。そのうち針を指に刺して血がしたたり落ちると言うようなていたらくである。そこでミシンを買おうとなったわけ。通販で申し込むと数日後ブラザーミシンが送られてきた。早速梱包を解き中身を出して解説書を読むと頭が痛くなった。こういう面倒くさいのは大嫌い。そこでメカに強い(近頃のミシンときたらまるで電子機器)雲水にセットして貰い、縫い方もコーチして貰った。午前中、白衣を洗濯し、干してアイロンを掛けた。案の定あっちこっちが綻びている。いざミシンである。びゅ~んと瞬く間に縫い上がった。や~嬉しいの何のって、こうなったら僧堂中のほころびを縫いまくってやろうと、俄然元気が出てきた。
投稿者 zuiryo : 2014年01月27日 16:48