2014年01月29日
牡丹
毎年、年末になると会下(えか)の和尚さんから寒牡丹の鉢植えを頂く。有名な島根県の大根島産のものである。今年も真っ赤な大きな花が三輪みごとに咲いて日々楽しませてくれている。はじめは小さなつぼみで、次第に割れ目から赤い色が見えてきたと思ったら、たちまちぐんぐん巨大になり、あっとうまに大きな深紅の牡丹が咲きそろった。まあ見事なことと言ったらない。友人に見せたら、「何でスケッチしなかったんですか!」と言われてしまった。ごもっとも、今更気が付いても後の祭り。幾重にも重なる花びらはスケッチに相当苦労すると思うが、鉢を目の前に置いて描けるのだから、野外で寒風にさらされながら描くのを思えば、どれだけ楽か解らぬ。来年はこの指摘を忘れずに是非描こうと思っている。私はどうも熱しやすく冷めやすい質なのか、何年か前までは手当たり次第スケッチしまくったことがある。まさにスケッチ病である。描くものがなくなると机に置いてある消しゴムから鉛筆まで、描きまくった。ところがほとぼりが冷めたらまるで無関心、今回のように花の王様牡丹を目の前にしても、この有様である。こういう悪い性格は直さなければならないと深く反省した。
投稿者 zuiryo : 2014年01月29日 20:27