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2014年02月25日

三国志

もう半世紀前になるだろうか、二十代の頃人に勧められて三国志を読んだことがある。分厚いのが確か十冊ぐらいだったと思うが、ともかく読めども読めども終わらない。しかも内容が多岐にわたっているので、暫く間を置くと筋が解らなくなる。頑張って終わりまで読み切ったのだが、ところでどうでしたかと問われても殆ど答えられない。近年文藝春秋で毎号連載されていた宮城谷昌光氏の三国志が十二年にわたりついに完結した。その連載を毎号楽しみにしてしていた知人がいるが、根気の良いのに改めて驚かされる。完結インタビューで、幾つかな~るほどと思うところがあったので記す。「後漢末から三国時代の人々は、歴史というものを非常に意識していた。「春秋左氏伝」は特によく読まれ、難しい時代を生きる指標にした。」。「皇帝個人が信じられるのは、自分の妻か宦官しかいない。妻を信じれば、その後ろの外戚が強力になる。そうでなければ近侍の宦官の力が大きくなる。人はどうしても近くに居る人間を信用し、その考に引きずられるようになってしまう。現代の企業でも言えることで、社長が自分の秘書役や、気心の知れた部下を引き上げる例は少なくない」。「学問の力とは、結局人を知る力である」。等々まだまだ沢山あるが、何十年ぶりかでもう一度この三国志を読み直してみようかと思った。

投稿者 zuiryo : 2014年02月25日 21:20

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