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2014年03月09日

ノラクロの小屋

このところ寒気は一進一退、この間はまるで春のぽかぽか陽気だったのが、ここへ来て急に寒くなった。昨日早朝ひらひら雪が舞うほどであった。日々可愛さを増すノラクロ、木枯らしが吹き抜け、いかにも寒そうな格好をしているので、雲水が段ボールで小さな寝床を作ってやった。中に敷いた使い古しのバスタオルに黒々と足跡が付いているから、きっとこの小屋を利用しているのだと解った。そこで更に寒さ対策として、木枯らしよけに屋根を付けてやった。これで一層快適で喜ぶだろうと思ったのだが、その後様子を見ると、どうも利用していない風なのだ。確かに周囲を小さく囲まれた小屋では、いざというとき逃げ出すのに不都合である。もう半分以上、お寺の飼い猫同様なのだから、そうびくびくしなくとも良いのにと思うのだが、野良猫の習性で、こちらの思いが旨く伝わらない。日向ぼっこをしているときに、テョッチョッ!と舌を鳴らしてやると、ニャ~ゴ!と答える。それでもいざというときを警戒して油断せず身構えるクロを見ていると、「野生のエルザ」のようにはいかぬわいと思った。

投稿者 zuiryo : 2014年03月09日 10:36

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