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2014年03月24日
家族葬
最近お葬式の簡素化が進み、うちのお檀家でも嘗てと比べて小規模の葬儀になってきた。まっ、それはそれで良いと思うが、先日こんなやり取りがあった。毎月常飯(月参りのこと)にお邪魔している家から、お婆さんが亡くなったので葬儀をして欲しいと言われた。取り敢えず枕経に雲水が出掛けると、どうもそこのお宅は本願寺さんの宗旨らしい。そこで、何処か本願寺のお寺さんで葬儀をして頂いては・・・と申し上げたところ、いえ、うちは以前、お爺さんも瑞龍寺さんで葬儀をして頂きましたので今回も是非と仰る。ところで就いては費用のことですが、何とか半額でお願いしたい、と言われた。戒名も要りません。俗名で結構です。お経も半分で良いですから・・・、と言うような変な話があった。親戚の人たちは、傍らで聞いていて、余りにもあっけらかんとした話に愕然、それはないぞ!と怒り出した。仏さんの前でこのやり取り、雲水もびっくり仰天、どうしたもんでしょうと言ってきた。まっ、施主家が言う通りにしてやるよりほかないだろうね。そこでいろいろ考えた結果、親しくしているうちの会下(えか)の和尚に事情を話して代わりにやって貰った。亡くなられた方を懇ろに弔うという精神は皆無。ソロバン勘定が先に立つというこのはなし、一体日本はどうなるのかと暗澹たる思いになった。
投稿者 zuiryo : 2014年03月24日 21:25