2014年09月08日
植木屋の若い衆
9月に入ると毎年植木職人が剪定に入る。まだ暑い盛りだから炎天下ご苦労様である。枝が切り落とされるこぐちから雲水が待ち構えていて、大きなビニール製のゴミ入れに回収し、裏山に担ぎ上げる。以前は焼却炉で燃やしていたのだが、近年それが禁止され、仕方なくこうしている。尤も葉っぱは枯れればそのまま山の肥料になるので、以前のように燃やして灰にするよりは良いとも言える。しかしその労力が大抵ではない。今日たまたま道具庫の裏を覗いたらえらく格好いい自転車が置いてある。聞くと植木職人の若い衆のものだそうだ。自転車ロードレース用みたいで、また鍵が恐ろしくごっついのに驚かされた。20センチくらいの鉄がいくつも鎖状に繫がっているもので、絶対盗まれてなるものか!と言う強い意思が込められているようで、思わず笑った。毎年9月中頃の連休中、仲間と木曽の大滝村へ滝行に出掛ける。その時必ず大滝村主催の御岳山中を走り抜ける過酷なロードレース開催と重なる。同じ民宿に全国から集まったレーサーの若者と泊まる。宿の庭先にはそれぞれ自慢の自転車が並んで、明日のレースに備えしきりに手入れをしている。その自転車、高価なもので、値段を聞いてびっくりしたことがある。植木職人の若い衆も、なけなしの金をはたいて買った高価な自転車である。そりゃ~この大仰な鍵を見れば自ずから納得である。
投稿者 zuiryo : 2014年09月08日 16:20