2014年10月20日
汝、我らの中に語る声を聞け
大いなる沈黙へ、について、何だか見ているのが飽きちゃったと書いたが、ときおり画面の下にテロップで短い文章が出てくる。その中で、これは良い言葉だと思って、暗闇の中メモ帳に書いて置いたのが、表題にした言葉である。徹底的に内省して行く果てに、我らの中にある声を聞くことができるようになる。これは修道院生活でなくとも、禅の修行道場で毎晩遅くまで睡魔と闘いながら夜坐をくみ続けると、ある瞬間、これはむしろ声というより、ストン!と、おさまりの良いフィーリングを得ることがある。ともかく満たされた感じになるのだ。具体的にそれがどういうものなのかその時は解らないが、日常のあらゆる場面でソフトタッチになるのである。道元禅師の言う「柔軟心」なのだろうかと思ったことがある。我々の日常はあまりにも外へ心が向き過ぎている。そこからは本当の自分は見えてこないのだ。
投稿者 zuiryo : 2014年10月20日 15:10