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2015年01月25日

起単留錫

午前中まず講座をやってから起単留錫である。来制も引き続き頑張って修行しますという署名をする日である。まっ、これは一応形式で、一制中の欠点などをびしびし指摘され、腹の中はムカッとくる日でもある。まあ上の人はよく見ているもので、こっちはとっくに忘れているようなことまで、蒸し返されて、以後注意するようになどと言われる。これも考えようで、自分の顔は自分では見ることが出来ないように、自分のしていることには無頓着なものである。だからこうして改めて指摘を受けるというのは自分のためになる。これは雲水同士のやり取りで私自身が他から勤務評定を受けることはない。しかし本当は大所高所から忌憚のない勤務評定を受けるのが良いと思っている。僧堂は一種の独裁国家だから、ややもすると間違った考えに陥る危険がある。国家でも独裁者の君臨するところは碌なことにならない。僧堂全体を俯瞰する機関が必要なのではないかと思う。

投稿者 zuiryo : 2015年01月25日 21:14

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