2015年02月24日
ろうそく温泉
ろうそく温泉とは変な名前だと思うかも知れないが、本名は「湯之島ラジウム鉱泉保養所」。岐阜県の最北部、中津川市にある。市と言っても、中央道のインターから細い山道を進むこと30分、猪や猿が出てきそうな山奥にある。だんだん道が狭くなるので、対向車が来たらどうしようと心配になるほど。鬱蒼とした山の中に忽然と現れた。私がどうしてこのような辺鄙な温泉を知ったかというと、知人で前立腺癌に成った方が居て、手術は成功して一応安堵したのだが、再発の心配もあり、そんな時この温泉療法を知り、度々通われているのだそうだ。そもそもこの温泉は大正3年に発見され、昭和20年から一般に向け開業された日本屈指のラジウム泉なのである。入浴法も決まっていて、最初に主催者の方から細かい説明があった。風呂は二つ並んであり、まず2番の浴槽に5分、次ぎに1番の浴槽に5分入る。後は約1時間休憩して再び同様に入り終わる。これだけなのだが気持ちいいと言ったらないのだ。止めどもなく汗が身体から噴き出る。庭には大きな池があって鯉が悠々と泳ぎ、谷川のせせらぎが聞こえてくる。ウイークデーと言うこともあって数人老人が居ただけで、休憩所も静まりかえっていた。座布団が沢山置いてあったので、それで庭に向かって坐禅を1時間組んだ。これで料金千円ちょっと、安いのなんのって。岐阜から車で1時間40分かかるので、その点が少し問題だが、これからも暇を見てちょくちょく行きたいと思っている。
投稿者 zuiryo : 2015年02月24日 20:17