2015年03月04日
和尚さんの葬儀
今日は朝から車で1時間ほどのところにあるお寺の和尚さんの葬儀に出掛けた。88歳で亡くなられたのだから、この遷化は悲しい葬儀ではなく、天寿を全うしたと言える。特に長らく胸を患っていたそうで、よくぞこの年齢まで生きてこられたということであった。私が修行した道場の近くなので、雲水時代はいろいろご親切にして頂いた。引導法語を唱えながら、過ぎし日のさまざまな事柄を思い出し思わず胸が一杯になった。ご親族の話によれば、亡くなる寸前まで普通に法要も勤めて居られたというのだから、羨ましい最期である。私は別の方で、最期七転八倒の苦しみに、口を開け顔をゆがめたまま亡くなられた人を見たことがある。病気のゆえと言いながら、断末魔の形相は、本当に悲しくなった。人間誰でも死はやって来る。良い死に顔で死にたい。仏様に見放されないように、日々の精進努力が肝心なのだと思った。
投稿者 zuiryo : 2015年03月04日 19:59