2015年06月09日
カンポの宿
昨日と今日一泊で、大阪府内のお寺の葬儀に出掛けた。まだ64歳で亡くなったのだから、悲しい葬儀だった。少し辺鄙なところなので、前日から出掛け、近くのカンポの宿に泊まった。小高い山の頂上にあり、周囲は鬱蒼とした森が広がり、終日鶯が啼いて、心地よいそよ風が吹き抜けている。先方のご厚意で特別室に泊めて頂き、部屋に備え付けの半露天風呂につかって、勿体ないような贅沢をさせてもらった。亡くなった和尚さんもその弟子もうちの道場で修行した方なので、同夏(どうげ)の者達が沢山手伝いに馳せ参じていた。引導法語を唱えているうちに、生前の和尚さんのことが想い出され、思わず涙がこぼれてしまった。さぞ無念で心残りのことも沢山あったと思うと、悲しさが胸に迫った。昨日から雨がしとしと降り続き、まるで天まで泣いているような気がした。
投稿者 zuiryo : 2015年06月09日 20:17