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2015年12月13日

開山忌

毎年12月12日は本山の開山忌に出頭する。今年は大変温かく、開け放った法堂でもさして寒さは感ぜずに済んだ。例年、容赦なく木枯らしが吹き抜け、延々2時間続く法要はなかなか堪える。本来歩きながらお経を詠む行道なのだが、独特の節回しのため、専門に訓練された和尚さん方7人ほどが詠むだけで、我々はただ黙ってしずしずと歩くのみ。やはり行道は大きな声でお経を詠みながら歩くのが良いので、黙って黙々というのは辛いものである。やたら愚痴っぽいことばかり並べ立てたが、73歳の私などまだ若造のうちで、80歳を越えて出頭されている先輩和尚さんも沢山居られる。自分はあの年までこの出頭に耐えられるだろうか心配になる。そんな情けないことを愚痴るようではとても禅僧はやってられない。古来からの伝統を粛々として守って行くことは、本当に大切なことだな~と改めて感じた次第である。

投稿者 zuiryo : 2015年12月13日 20:59

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