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2016年02月23日
書道の稽古
近頃雲水に書道を教えている。お坊さんは何かと筆を持つことが多いので、綺麗な字が書けるというのは仕事柄必要なことである。さて雲水の書いている字を見て驚いた。まるで筆文字になっていない。刷毛で塗っている感じなのだ。こりゃ~根本的に訓練しなければ、とても無理だと感じて、一本の線を引く基礎から始めた。単純に横線1本・縦線1本、左右の点(梅核)、これを繰り返し書かせている。しかしたったこれだけが旨く書けない。三分の二はこの練習に当て、こればかりでは飽きてしまうから、半紙一枚に五字を稽古させている。そもそも習字は雲水の方から言ってきたもので、毎日の告報板の字を見てもお粗末千万で、自分でこれは酷いと感じたようだ。ところが実際始めてみると、成長の速度が速いのに驚かされた。メキメキ上達して、何回かやってみると、結構ましに成ってきた。精々続けて帰るまでには師匠が驚くぐらいに上達させてやりたい。
投稿者 zuiryo : 2016年02月23日 21:01