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2016年03月12日

桜の記念植樹

般若会という坐禅会は、私が瑞龍寺に来て4年ほど経ったとき、ある方の発案で始まった。数十人の会員が出来、毎月第一と第三の月曜朝6時から1時間の坐禅と30分のお話、飯台座でお粥、その後書院でお薄を差し上げ散会。地方都市で企業を興して頑張って居られる方々が中心メンバーである。美濃仏国と言う言葉があるが、日常的に信心の篤い地域で、熱心さにはこちらが頭の下がる思いである。この会が今年30年を迎え、何か記念の行事をと言うので、それなら桜の木を植えて欲しいとお願いした。以前、お寺を新築する前は境内に何本か桜があったのだが、建物の都合で全て切ってしまい、いささか寂しい思いだったので、この際何本かまとめて記念に植えて貰うことにした。14日が植樹日なので、昨日から大きな穴を掘り、植木屋さんも準備万端整えている。10年目の時は岐阜県の県木イチイの木を植え、それがもう結構大木になっている。20年の時は趣向をがらっと変えて、市内の芸者さんを総揚げにして、賑やかな宴会。(会員の中心メンバーの方が芸子振興会の会長をされている。この会は県知事や市長、銀行や商工会議所などの関係者がメンバー)。30年目は私の申し出で、桜の植樹となった。次の40年目は、私はもうこの世に居ないだろうと思う。満開の桜を眺めながら、昔を想い出して貰えたら嬉しい。

投稿者 zuiryo : 2016年03月12日 09:42

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