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2016年05月04日

武満徹・音楽創造への旅

武満徹という現代音楽の作曲家をご存知の方も多いと思いますが、うちの障壁画を描いて下さった土屋禮一先生は特にぞっこんで、何処か共感するところがあるらしい。ある雑誌の「意味のある偶然」という文章で、武満徹さんが死の間際、偶然バッハのマタイ受難曲全曲を一人静に聞き続け、至福の時間を過ごしたというのを読んだ。万事に直ぐに飛びつくダボハゼ精神の私は、早速CDを買い聞き続けたが、ついに断念した。とてもじゃないが、この何処がそんなに素晴らしいのか私にはさっぱり解らなかった。ケチな私は払ったお金が惜しくて、以後何度か挑戦してみたが。矢張り聞き続けることが苦痛になってしまった。ところが最近、立花隆著「武満徹・音楽創造への旅」が出版されたと聞き、直ぐに取り寄せた。この本が又膨大なもので、厚さ4センチ、しかも上下二段になって、小さな活字でびっしり埋まっている。昨日から読み始めたが、最後まで読み通すことが出来るか不安がよぎるが、ともかくこれを読み終えてから、もう一度バッハのマタイ受難教に挑戦してみようと思っている。

投稿者 zuiryo : 2016年05月04日 10:54

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