« 大遠鉢 | メイン | 寺の会計 »

2016年06月08日

ペンタトニック

余り聞いたことのない表題で、何じゃそれは?と思われるかも知れませんが、所謂日本音楽の基調を成す5音音階のことである。我々が音楽というと、一貫して西洋音楽で、子供の時からドレミファソラシドで教育されてきた。言ってみればこれは、西洋絵画の油絵世界みたいなものである。一つの限られた空間の中に、人工的な空間を作り出す。自然の中に自然とは対立した人工的な空間を作り出すわけである。これはヨーロッパ世界の音楽のあり方で、違う世界には違う音楽のあり方がある。どっちが良いと言う話ではなく、自分自身の感性を考えてみると、音楽で自分を表現するとなったとき、それではどうも物足りないものを感じる。自分の根底にある感覚と、ヨーロッパとのずれを感じる。やはり日本人にはヨーロッパ人とは違う音に対する感じ方があると思う・・・。以上は目下読書中の、「武満徹・音楽創造への旅」立花隆著の一部である。私が今猛烈に入れ込んでいる作曲家の全てが書かれている。

投稿者 zuiryo : 2016年06月08日 10:03

コメント