2016年10月11日
人の前で話すこと
私は生来人見知りタイプで、さらに上がり屋、だから人の前で話をするのが大の苦手である。とは言うものの仕事柄どうしてもしなければならないことがある。知らない場所で知らない人を相手に、その上高いステージに登ってなどと言う悪条件が揃うと、数日前から寝られなくなり、当日は朝から頭がぼ~っとして、いよいよステージに上がり聴衆を前にすると、異常な精神状態になる。だからこう言う自分を知っているので、極力お断りするのだが、どうしても断り切れない場合がある。そういう時は何と因果な境遇なのかと思う。先日も毎年恒例の瑞龍講会員の布薩会(ふさつえ)・無門關の話・食事というセットの行事があった。参加者は殆ど顔見知りの方々で、会場はうちの本堂、全てホームグラウンドでの行事で、しかももう何年も続けているのに、前の日は午前零時まで頭が冴え渡って休めなかった。翌朝は午前3時に起きなければならないのにである。我ながらこう言う自分に嫌気がさすのだが、仕方がない。どういう風に話をしようか思案が頭の中をぐるぐる巡って、これじゃ~ノイローゼになる。さて当日いよいよ無門關になった。皆の顔を見た途端、胸のつかえがスパ~ンとはずれて、もうとめどもなくぺらぺら喋った。何も考えずに次々に言葉が出てくる。これって一体何なんだろう?
投稿者 zuiryo : 2016年10月11日 11:52