« 朋遠方より来たる | メイン | 臘八大接心 »

2016年12月11日

卑下慢

野心は野望と同義語なので、ややもすると身分不相応の大きな望み、つまり野望に重きを置いた解釈をされがちだが、必ずしも悪い意味ではないと思う。一回こっきりの人生を如何に生きるべきかは、人生最大の問題である。たとえ身分不相応と思われるような望みでも、心深く野心を持つことは大切なことだと思う。何故なら人間誰でも大きな可能性を秘めた存在なのだから。雲水時代、お前は卑下慢(卑下も自慢のうちに同じ、形は随分へりくだりて、内心人に傲る気象ある者)だと同僚から言われたことがある。当時はその真意が分からず、こいつ何言ってんだ!と思ったが、な~るほど、あいつはそういう風に俺のことを見ていたのか、数十年を隔てて今改めて想い出した。まっ、そう言う者は自分が内心傲るものありと言うことである。見る人のものに成りにけるかな。

投稿者 zuiryo : 2016年12月11日 12:13

コメント