2016年12月22日
臘八大接心(ろうはつおおぜっしん)
恒例の臘八が今朝午前4時無事終わった。今年は後半やや生暖かくなってしまい、これでは臘八も台無しである。矢張り身を切るような木枯らしが吹き抜け、脳みその芯まで凍り付くようでなかったら、気分が乗ってこない。雲水の頃は臘八が1月15日からで、ちょうど大寒、特に山奥の道場だったから、その寒さは尋常では無かった。午後8時の茶粥を食べるのにも手がかじかんで、しばらく熱い茶粥の入ったお椀で手を温めないと箸が旨く握れなかった。当時のことを思うと、現在は気候自体も温暖化傾向で、しかも12月だから尚のこと温かい。別に寒くなかったら修行が出来ないわけではないので、そこは気持ちの持ちようだが、先輩面して、ついこう言うことを言いたがるのも、老齢化のなせる仕業である。今夜は灯夜、一晩中飲めや歌えの大騒ぎをやる。まあこの変化の激しいのも僧堂ならではである。
投稿者 zuiryo : 2016年12月22日 17:15