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2017年01月12日

酔っぱらい

「父ちゃん、酔っ払うってどんなことなの」「ここにグラスが二つあるだろう。これが四つに見えだしたら、酔っぱらってことだ」「父ちゃん、そこにグラスは一つしかないよ」。酔っぱらい運転で街頭をぶち壊してしまった男が、国有財産破損罪で告訴された。裁判所で被告は懸命に弁明をする。「私が自分の車で街灯の柱を破壊したなんてとんでもない言いがかりです。なにしろ車は全然動かなかったんですから。車に乗ってキーを差し入れ、アクセルを踏みました。ところが微動だにしない。もう一度強く踏みました。一行に動いてくれない。もう、仕方ないから、思いっ切りアクセルを踏みました。すると、角の辺りからいきなり柱が出てきて凄い勢いで突進してきたんです」。酔っ払いの亭主を見かねた妻が詰め寄った。「ウォトカをとるの、わたしをとるの?ハッキリしてちょうだい」「その場合のウォトカは何本かね?」等々ロシヤでは酔っ払いに関する小話はいくらでもある。二組に一組の割合という高い離婚率のロシヤで、その理由の50%が夫の飲酒という。不思議なのは、何故これ程国民の健康を蝕み、経済を支える労働力に深刻な打撃を与え続け、社会の基本単位である家庭の崩壊要因ナンバーワンになっているアル中の直接的要因、すなわちウォトカの値段が、あれほど安いのかである。あらゆる物価が中央集権的政府により統制されているソ連に於いてなぜ???これは政策的意図があったとしか思えない。

投稿者 zuiryo : 2017年01月12日 20:33

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