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2017年03月15日

墨が育つ

先日市内の梅まつり協賛で本堂を一般公開し、土屋禮一先生の龍の絵を見て頂いた。今年は土屋先生・岐阜新聞の杉山名誉会長と私の3人で鼎談した。と言っても主に土屋先生の龍の絵に関するお話が中心で、私達は先生が話しやすくするための相づち役である。その中で「久しぶりに龍を見たら墨が育ってました」と言う言葉は深く心に沁みた。墨には育つと言う言い方があるのだと、初めて知った。前日、私は久しぶりに龍と向き合って、何だか人相(龍相)が変わってきたな~と、ふっと思ったので、先生のこの言葉はストン!と腑に落ちた。墨は一般的日本画に使う鉱物性の岩絵具と違って、生きているのである。これから百年・二百年後、この龍はどう変化し育って行くのか、楽しみである

投稿者 zuiryo : 2017年03月15日 21:39

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