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2017年04月24日

一病息災

お檀家の老人で大変親しくさせて頂いた方が九十四歳で亡くなられた。今日はその方の葬儀で午後出掛ける。若い頃から蒲柳の質で、この子は二十歳まで生きれるかどうか分からないと言われていたそうだ。確かに幾度も大病に冒され、療養生活を余儀なくされた。仕事は建築土木だから、相当厳しい環境にも拘わらず、何と九十四歳の長寿を保たれた。七十歳を過ぎた頃、仕事は全てご子息さんに任せ、悠々自適に暮らしておられた。丁度その頃うちのお寺では、絵の先生に来て頂き何人かで稽古していたので、お誘いした。月2回の会だったが、今まで絵など一度も描いたことがないと仰っていたが、どうしてどうして絵心があって、瞬く間に上達された。爾来家で絵を描くことが趣味になったようだ。益々腕は上がって、お盆でお邪魔したとき見せて頂くと、余りに良いのでうちのブログのカットに使わせて頂いた。いろいろ想い出の沢山あった方なので、お通夜の席で昔話をご披露しているうちに思わず涙がこぼれてしまった。

投稿者 zuiryo : 2017年04月24日 04:33

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