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2017年11月05日
カラスって食えるの?
ずばり食えます。長野県には「カラス田楽」という郷土料理がある。ネギ、ショウガ、味噌などを混ぜて叩いて串に刺して焼く。つくねのようなものだそうだ。薬味たっぷりな上に味噌というあたりがミソだが、是非一度食べてみたいと思う。以前東京都知事がカラスパイでお土産物として売り出したらなどと言っていたことがあるが、それなどよりずっと良い感じである。ハランスの古いジビエ料理のレシピにカラスを使うものがある。ローストやソースの出汁にするものだそうだ。フランスに住んでいた人に聞いてみると、現在でも趣味的にジビエとして食べる人はいるらしく、白黒のカラス(ニシコクマルガラス?)が特に旨いとされているとか。中国南部やベトナムでも食べると聞く。また韓国でも薬として利用されているという。自然死した新鮮なハシボソガラスを拾って解剖した際、食べてみたという人の話によれば、赤身で鶏肉とは全く違い、むしろ牛肉とレバーを混ぜたような風味だったそうだ。不味いというわけではないが、少々硬い上、まったく脂がのっておらず、わざわざ食うほどのものではなかったそうだ。なお念のために申し上げると、カラスといえども捕るためには狩猟免許が必要で、その辺で勝手に捕って食べてはいけない。またハシブトガラスは鳥類の中でも最も消化管内の線虫が多いという噂もある。まあ、ハシブトガラスの砂肝を生食するひともいないだろうが。
投稿者 zuiryo : 2017年11月05日 14:01