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2018年04月29日

会下会(えかかい)

嘗て瑞龍僧堂で修行して、今は寺の住職になっている者の、所謂道場の同窓会のようなものがある。毎年各地域の者が幹事になって催される。今年は沖縄で開かれた。私のイメージは若者のレジャ~地と思っていたが、まるで違っていて、山奥の信仰の地や平和の礎、ひめゆりの塔等々、その度に皆でお経を唱え、良い会下会になった。2泊3日帰る日の朝、嘗て天衣尼僧堂で修行していた者がやって来た。お寺の奥さんで、今は髪も伸ばしていて、3歳くらいの娘さんを伴ってやってきた。10年以上前に修行していた者で、しかも今は髪も伸ばしているので、残念ながら思い出せなかった。まあそれでもわざわざ宿まで訪ねて来てくれたので、嬉しかった。宿をバスで発った時、道路脇でいつまでも合掌して、深々と頭を下げて見送ってくれた姿が、雲水時代を忘れないのだな~と感じた。だんだん私も老齢になると、泊りがけで外出するのが億劫になってきた。だからこの会下会も、有難いような有り難くないようなのが実感だが、しかしこの会がなければ、この尼僧さんにも会えなかったのだから、何事でも億劫がってばかりいては駄目だな~と感じた。

投稿者 zuiryo : 2018年04月29日 10:35

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