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2018年05月03日

ハブの鍋物

ひょんなことから遥か昔の旅のことを思い出した。中国の学生と知り合いになり、彼の案内で奥地の武夷山と言うところへ出掛けたことがある。ここは有名なお茶の産地であり、またハブの産地でもある。夕方小屋掛けの店が並ぶ品物を覗いてビックリポン!アライグマから毒蛇、得体のしれない山の獣がひらきになってぶら下っている。ここの名物はなんといってもハブ鍋、金網の中でうごめく沢山のハブの中から旨そうなのを指さすと、炭バサミでチョイっと挟んで、目の前のコンクリートの上であっという間に皮を剥ぎ取った。まあ見事な手さばきと言う外ない。指を腹に突っ込んで胆を引きちぎって、これを飲み込めという。滋養強壮の名薬だそうだ。とてもじゃないが飲み込めたもんじゃない。次に輪切りにして鍋でくつくつにて塩を入れて、これで出来上がり。生臭くてとても喉を通らない。結局お金を払ってお店の人に差し上げた。處変われば品変わるというが、中国も内陸部へ入ると目を回すような光景にいろいろ出くわす。

投稿者 zuiryo : 2018年05月03日 10:18

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