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2019年04月20日
また野良猫が一匹
早朝モコモコの白黒の毛で首輪に鈴が付いている猫がやって来た。明らかに何処かの飼い猫である。まあ折角来たのだから、キャットフードを与えた。處がその食いっぷりは凄まじく、むしゃぶりつくようだった。余程飢えていたに違いない。よく見るとふわふわ白黒の毛もかなり汚れていて、もう何日もまともな食事はしていなかったようである。野良でない証拠に、以後餌を与えた雲水の顔はしっかり覚えていて、身体をこすりつけてくる。まだ寒いので段ボールにタオルを敷いてねぐらを作ってやった。以来何処へも行かず住み着いた。今は日中お地蔵さんの足元に居る。「リンちゃん」(名無しの権兵衛も可哀想なので首輪の鈴がりんりん鳴るので)と勝手に名付けて、可愛がっている。しかし道路から百メートル以上の参道突き当たりの僧堂へ良くやって来たものだ。こうしてまた一匹猫が増えた。
2019年04月11日
門前のノラ猫
門前に住み着いている野良猫が居る。白と灰色のまだら模様。この猫は大変信心深くて、早朝午前三時半の朝課には毎日やって来て、お堂の隅っこに前足をまるめ、じ~っとお経の声に耳を傾けている。余りにも感心なので頭の一つも撫でてやろうと近づくと、フ~ッと威嚇する。雨の日も風の日も、一日も怠らずやって来る。お経が終わるとスッと帰って行く。何とも不思議な猫である。ノラでねぐらもないような境遇なので、そんなにお寺が好きなら飼ってやろうかな~とも思うが、既に二匹もノラを飼っているので、揉めてもいけないし、弱ったもんだ!