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2020年05月30日
梅林公園歩き
コロナウイルスで外出が激減、どうも運動不足である。部屋で立ったり座ったりの動作がぎこちない。たまにふらついたりで、足腰の衰えを痛感する。こんな状態が続けば遂には置物人生になりかねない。そこで一念発起、近くの梅林公園歩きに毎日出掛けることにした。左足が痛むので杖をついて、出来るだけ日陰を選んで小一時間歩くと良い運動になる。公園の中心部分は巨大な円形になって芝生で青々しているが木陰なし、でカンカン照り、干物になっちゃう。しかしその周辺は鬱蒼とした大樹に覆われ、木陰が延々と続いていて、そよそよ吹く風で結構涼しい。さらに良いのは人っ子一人居ないこと、巨大な公園を独り占めである。山際にあるので適当に起伏もあって、更にそれが運動には良い。と言うわけでこのところ午後は必ず杖付いて梅林公園歩きである。
2020年05月27日
杉苔植え
隠寮の庭が綺麗に整備されたという話は既にしたが、それに伴い地肌がむき出しに成った個所が出てきた。そこで通販で杉苔の子供を購入、しとしと雨が降る絶好のチャンスを逃さず植え、その上に紗をかけ乾燥を防いだ。何せ雨降りを狙って作業をしなければならないので、雲水はずぶ濡れ、しかしこれでハゲは順調に育てば解消される。さて今年は新たな庭師さんによって画期的な庭整備が出来たのだが、今までの職人さんとの違いに唖然とした。同じお金を払うなら、相応の腕利きにお願いした方が良いに決まっている。しかしそう言う良い職人さんに巡り会えるか会えないかは、ご縁による。今回ほどご縁の有り難さを感じたことはなかった。
2020年05月26日
松食い虫大発生
参道両脇に松が植えてある。その数、大小数十本。これに松食い虫が大発生、大きなのが群がってボリボリ松の葉を食べている。これは一大事!早速スプレー缶の防虫剤ー少々この規模の消毒には小さすぎるのだがーを吹きかけた。大きなのがボトンボトン落ちてきた。これにはビックリポン!こんな事は初めてで、大体あんな針のような葉っぱに虫が付くなど考えも及ばなかった。本来ならもう少し大がかりな消毒液散布が必要なのだろうが、そんな機械はないので、スプレー缶で済ませた。一応全ての松の木を消毒した。ご親切な方の指摘を受けなければ、知らずにやり過ごすことになって、事態は更に厄介なことになっていただろう。まあ本当にいろいろなことが起こるものだ。
2020年05月25日
コロナウイルス功罪
コロナウイルスも岐阜県は、つい先日安全宣言?で、一応収束、しかし嬉しい反面困ることもある。私はあっちこっちお医者さんへ診て貰いに行くのだが、一時は診察はなくなり受付を済ませると、即、薬を貰えた。だから殆ど待つこともなかった。こりゃ~良いな~!と思っていたら、終息宣言後、途端に元に戻ってしまった。願わくわ、ず~と安全宣言などせずに置いて欲しかった。こんな事を言うと、「クソ坊主!何を暢気なこと言ってや~がる!」と叱られそうだ。近隣繁華街の食べ物屋さんなどは客足がバッタリ止まって大弱り。そこで何処も仕出し屋になった。10万円の支援金が支給されたら、こう言う困っている仕出し屋さんから弁当を買って支援しよう!などと思っていたら途端に終息宣言が出て元に戻ったようだ。嬉しいような悲しいようなである。話は変わるが、頭がボ~ッとして思考力がゼロになった話しは以前したが、コロナは治まっても頭ボ~ッ、は以前のまんま、こっちの方も終息宣言とはならないものかな~。
2020年05月22日
謎の足跡の顛末
白砂にくっきり謎の足跡の一件、犯人が解った。「タヌキ」。本堂濡れ縁では消灯後修行僧達は自主的に「夜坐」を組む。奇っ怪な足跡について、何だか気持ち悪いな~!と言ったら、「あれはたぬきで~す」と言うではないか。夜坐を組んでいた本人の前を大きなタヌキが、ザクザクザク・・・とあの足跡の通り歩いて行ったというのだ。ハッキリ見た本人が言うのだから間違いない。これで一件落着。と言うことになるのだが、まだスッキリしない幽霊の話しが残っている。それは本堂奥の開山堂板の間にあった謎の足跡。これは動物のではなく人の足跡、こっちは泥棒・・・???。しかし賽銭箱は本堂正面にある。開山堂辺りには金目のものは何もない。この辺には亡くなられた方々のお位牌が沢山祀られている。例えやって来たとしても幽霊に足は無いのだから・・・・。???
2020年05月18日
幽霊
昨日、晩開版後堂内へ坐りに行き、一炷坐り終えて帰り際、ふっと本堂前の白砂を見ると、きれいな波形に、大きな足跡が左から右へ、更に奥へとばっちりついている。どう見ても動物のものではなく人の足跡である。境内は大接心中で静まり返り、他所から人が侵入できるような時間帯ではない。常住留護の雲水に聞くと、これに似たような奇怪現象が、他にもちょくちょくあるというではないか。何だろう・・・?と聞いてみると、「解りませんが、何だか気持ち悪いですね~」。これは誰かが勝手に侵入して、歩き回っているとしか考えられない。「幽霊かね~?」と言うと、幽霊には足がありませんからこの足跡は理解できません、と言う。それはそうだ、でもこの大きな足跡は何か????。謎は深まるばかりである。
2020年05月15日
入制大接心
今日から雨安居入制大接心が始まった。昨日までは十日間六人の職人さんが入って庭木の剪定や伐採、後片付けで大忙し、全員ヘトヘト!今日は一転して入制の大接心となった。雨安居はだんだん暑くなり、冬とは違って、これもしんどいものである。何だかんだと言っては居られない。只莫直にやるのみである。人少というのは一般的には、やや寂しい感じに受け取られがちだが、決してそんなことはない。要は個々の努力なので、内に向かって究め来たり究め去るべしである。そう言う真摯な気持ちがあるかないかが重要で、これはあたま数で決まるというような次元の話ではない。坐禅は何処までも個々の内に向かう真摯な思い入れの深さなのである。接了には入ったときより少しでも良い境地を得て欲しいものだ。
2020年05月14日
薬石は本格カレー
十日間に渡り、連日庭木剪定の後片付けで雲水はもうヘトヘト、バテ気味、漸く後片付けも全て完了、夕方六人の庭師さん方は京都へ帰られた。そこでご苦労賃に市内のカレー店のテイクアウトを特別購入、雲水全員に供養した。私もお相伴にあずかり食べたのだが、これが旨いったらありゃ~しない。貪るように一気に食べ尽くした。まっこれくらいの供養をしなくっちゃ、この努力に報いることは出来ない。特に前半はしとしと雨が降りが続き、全身ずぶ濡れ状態、しかし片付けなければ仕事は終わらない。良いの悪いのなんぞと言ってる場合じゃない。お陰で素晴らしい庭園が忽然と出現した。広さも約三倍に成った。綺麗に掃き清めると、今までの庭が嘘のよう。これも雲水の骨折りがあればこそ、感謝感謝!
2020年05月13日
眼科
血も涙もない眼に成って10年、毎月目薬を頂きに行かなければならない。待合室の椅子が異常なほどに離れて設置、坐ると直ぐ受付の人が体温を測りに来る。機械を額の側に近づけると瞬間に解るらしい。ハイッ!六度四分です!合格!診察はちょいっと見て、ハイ終わり。後は目薬を頂き料金を払って帰る。さて京都からやって来た庭師さん達、10日ほど泊まりがけで来て今日で終了。隠寮の庭・庫裏の周辺の庭など一応終わり帰る。長年当たり障りのない剪定ですっかり変形した庭を今回徹底的に手を入れ一変した。数十年前の、本来の庭の姿に戻った。巨石が林立するダイナミックな庭が出現、これにはビックリポン!元来はこう言う庭だったんだと言うことが初めて分かった。
2020年05月12日
マイナンバーカード
国民一人に金10万円が支給されると言うので、早速申し込もうと言うことになり、パソコンで入力。しかしマイナンバーカードが必要らしい。部屋中ひっくり返したが、何処へ仕舞いこんだのか一向に出てこない。もう面倒くさくなって投げ出した。ジ~ツと待っていると国の方から何か連絡があるらしい。しかしこのマイナンバーはこれから以降もあらゆる場面で必要になるらしいから何としても探し出さなければならない。しかし、根が切れた。そもそも私は小さい頃から整理整頓が超下手で、いつもあれはどこへいった、これはどうしたか?などと探しまくり、ついに出てこず諦めた長い歴史がある。筋金入りなのだ。。しかしこう言う整頓ベタはもう病気で、これからづ~と付き合っていかなければならないと思ったら、目の前が真っ暗になった。
2020年05月09日
気力の萎え
老化現象なのか、このところ気力の衰えを痛感する。万事消極的になり、更に無気力になってきた。これではいかん!まだまだ老け込むには早すぎる。そう思って自分を奮い立たせているのだが、ひたひた音もなく忍び寄る老化には打ち勝てず、ボ~ッとして時が過ぎてゆく。日常の立ち居振る舞いからして万事に酷く緩慢になってきた。ふっと気が付くとのろのろしているのだ。何か特効薬はないものか?同世代の人に是非お知恵を拝借したい。社交的な方なら来客引きもきらずってなこともあるのかも知れないが、私は根本的に人間嫌いで孤独が大好きな方で、来客が次々なんてえのは、真っ平ご免願いたい。と言いながら一方では超~暇だな~!と持て余している。世の中コロナウイルスで商売人は大変なことになっているらしい。早く10万円貰って、仕出し屋さんの美味しい弁当が食べたいな~と想っている。
2020年05月08日
一律十万円
日本国民全員に一律10万円支給にはビックリポン!国家は何を考えているんだ!超赤字国日本で。と思っていたら新聞にこのお金の申し込み方法が詳しく書かれていた。早速雲水に全員の申し込みをするよう言った。その時国家の無駄遣いだ!憤りを吐露すると、評席のものが言うには、それは違います!このお金で今困っている、例えば料理屋さんなどの仕出し弁当を買ったら良いのでは・・・と言う。な~るほど!それは良い考えだ!では早速雲水全員の申し込みをして、困っている料理屋さんの精進弁当を買おう!と言うことになった。そうすれば少しでもお金が回るわけだ!このお金を銀行預金にしようなどと言う不届き千万な者が出ないようによくよく言い渡し、早速申し込みをした。
2020年05月07日
庭師さん
庭師さんの世界も高齢化が進み、長年市内の業者に頼んでいたのだが、高い木などの剪定は老人には危険ですからと言われ、来て下さらなくなってしまった。そこで今年から遠方の業者を探し来て頂くことになった。一昨日より、十日間泊まりがけで、六人の庭師さんが入っている。うちの庭に入って下さるのは初めてで、引き手の方から説明を聞き、いろいろなことが解ってきた。最初に作庭してから長い年月を経るうちに、だんだん樹木が成長し、周辺のクマザサなども繁茂して、庭そのものの姿が変わってきてしまった。それを作庭した当時の姿に復元するため、大胆に木を伐採したり、クマザサを取り除くと、忽然と隠れていた巨石が現れ出た。これで庭そのもののスケールも大きくなり、むさ苦しさも消え、全体がスッキリしてきた。矢張り見る目を持った人にやって貰わなければ駄目だな~と痛感した。
2020年05月04日
尼僧さん
嘗て天衣尼僧堂で修行していた者が近くの尼寺の住職になった。そこは何もないところなのだが、多趣味な人で、畑仕事から、太極拳・コーラスグル~プの指導等々暇を有効活用している。うちも人少のため、典座を時々手伝って貰っている。しかし近頃のコロナウイルス騒動で暫くお休み頂いているのだが、今日は雲水に薬石を作って持って来てくれた。デブでお饅頭のような顔がその上に乗っかって居る感じの尼僧さんだが、ふくよかで、心も大らかで、ほっこりした雰囲気が漂って居るのが良い。車で20分くらいのところに住んでいるのだが、こうして雲水のことを思い、差し入れしてくれるのである。
2020年05月03日
バカが一番
人間にはバカと利口の二種類がある。常識的に言えばバカより利口の方が良いに決まっている。しかし時には利口よりバカの方が良いときもある。世間のことは解らないが、こと禅の修行の場合は、利口よりバカの方が断然良い。利口者は直ぐ先を見る。そして絶望する。しかしバカは目先のことだけで精一杯だから、将来のことなんぞ考えている暇はない。目前のことだけに集中するから、結果的にはこれが良い。毎日この連続で、フト気が付いたら10年20年と修行していた。僧堂修行時代、私よりも気力溢れ、修行も断然先を行っていた者が、結果途中で挫折した。これは賢いからである。バカはそんな先のことなど考える暇もなく、目の前のことで精一杯、この連続が良い方に自分を導く。バカだからこの道をひたすら歩む以外に他に方法などないからである。こんな理屈は誰でも解る。解っちゃいるけど、そうならないのだ。
2020年05月02日
精製水
混ざりっけのない純水で、商品名は精製水というのがある。無呼吸症候群の者は睡眠時機械的に圧をかけて気道に空気を送る装置を装着する。この際乾燥期に途中電熱で温め、蒸気を発生させ、湿り気を持たせ、それを気道に送る。これも大気の湿度が増す時期になれば空気だけで良くなるのだが、今しばらくは加湿させて送らなければならない。その大切な精製水が買い占められて、いつ行ってもない。以前はいつでもあったのだが、一体この時期何に使われ品不足に陥ったのか解らない。今日ある薬局へ行ったら偶然あった。しかし一本限りで、これでは精々3,4日ぶんでなくなる。まっ、この水がなくとも装置そのものは使えるので心配はないが、起きたら喉がカラカラになる。何でも買い占めが大流行だが、こういう風に買い占められて困る者も居るのだから、ちょっと考えてほしいものだ。