2020年06月27日
写経
私の兄は私以上に信心に篤く、毎朝般若心経の写経を続けている。それが300巻500巻と堪ると、小包にしてうちの寺に送ってくる。朝課の時供養のお経を詠み、詞堂檀の下の棚に納める。この繰り返しが相当期間続いて、今までの分を合わせると何千巻にもなり、その根気良さに驚かされる。既に80歳を越えてもなお商売に関わって、小さな店を守っている。こう言う兄の姿を見ていると私も老齢化したが、そんなことで弱音を吐いてはいられぬ。兄弟で一番上の姉は、数年前主人を無くし独りぽっちになった。直ぐ隣に弟家族が住んでいるので、いざというときは何かと心丈夫なのだが、平生は独りぽっち、弱音を吐いて愚痴が多くなった。可哀想だと思うがこれも仕方ない。兄弟四人、老齢化してきて、若いときとは違って皆老いと闘っていかなければならない。
投稿者 zuiryo : 2020年06月27日 19:26