2020年10月25日
尼僧の出家志願
近年尼僧の出家志願がある。世俗を捨て生涯尼僧となって生きる覚悟を決めるというのは並大抵のことではない。男僧の場合も在家から出家して僧になる者も多く居るが、尼僧との決定的違いは、男の場合僧堂で修行して何年かすると、いずこから、是非うちの寺の後を継いで頂きたいなんぞという話があって、双方で納得すればこの話すぐに成立する。そのうちうちの娘と是非・・・、てな事になり結婚。こう言うコースは一種のパターンとなっている。これなら世俗一般の就職活動と基本的には変わらない。それに比べて尼僧の場合は、生涯独身を貫き、一人で生きる覚悟が居る。これは決定的な違いで、そもそも出家の志がまるで違う。処がここで問題なのは,その出家の志の中味である。数としては結構な割合で、言ってみればいい加減な考えで為る者が多いのが実体である。そんなのならわざわざ尼僧になって頭を丸めることもないではないかと思う。つまり覚悟が決まっていないのだ。志を貫くことは並大抵ではない。問題はなぜわざわざ出家したのかと言う、志の深さである。
投稿者 zuiryo : 2020年10月25日 16:36