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2020年10月28日
元野良のタマ
10年前くらいだったか,一匹の野良猫がやってきて,茶室の濡れ縁にうずくまっていた。そこは午前中さんさんと日の当たる場所で、周辺には人の気配もない静かで絶好の場所だった。可哀想だったので少し餌をやった。喜んで食べて、爾来毎日くるようになった。やがてネズ・シロまだら模様のその猫が可哀想になって,猫用布製小屋を買ってきた。喜んでその小屋に入って喉をゴロゴロ鳴らした。しばらくその状態が続き,やがて奥の方にもっと幸せな場所があると気づいた。途端にその小屋はほっぽり出して奥のもっと居心地の良い部屋にずんずん入ってきた。やがてそこの主になってしまった。この辺は少々厚かましいというか押しが強いというか、最初の遠慮がちだった頃をかなぐり捨てて、堂々たる飼い猫になってしまった。今ではボスのような顔をして歩き回っている。たまに私の部屋も覗くので、頭を撫でてやると、気安く触るな!と言うような態度、張り倒してやりたくなった。
投稿者 zuiryo : 2020年10月28日 20:45