2020年12月21日
臘八接了
明朝午前3時、暁天坐喚鐘が打ち鳴らされ、臘八大接心は無事円成となる。これを雲水として20年、師家になって38年、思えば随分長い間やってきたものだ。しかし何年やっても慣れるということはない。毎回新たな気持ちになる。その時々一緒にやるものが変わってゆくからだろう。20才から始まって今年78歳だから、何と58年間、良くも続けてきたものだ。これはその間ずっと志が変わらなかったことと、健康だったことである。今なお若い雲水と一緒になって接心が出来ることが何より有り難いことである。健康に産んでくれた両親に感謝である。臘八は何回やっても毎年新たな気持ちになる。老年になっても健康で若い雲水と一緒に坐禅が組めるのが何より有り難いことである。そして何年やっても八日目早暁の喚鐘の連打を聞く満足感は毎年新しい気持ちで聞くことが出来る。このことが私にとっては何よりも有り難いことである。
投稿者 zuiryo : 2020年12月21日 15:32