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2020年12月27日
持ちつ持たれつ
多分僧堂の師家はどなたもそうだと思うが、年末になると嘗て自分のところで修行し、その後住職となったものが、歳末にお歳暮を贈ってくる。誠に有り難いことで、修行時代はこちらこそお世話になったのだから、こうして何年経ってもその時のことを忘れずに義理堅く何か品物を送ってくると言うのは、頂くこちらが恐縮する。私も道場を引いてからそのようにお世話になった老師に何かお礼の品などを贈ったかというと何もしなかった。それを思うと、頂くこちらは更に恐縮この上ない。いつものパターンで、礼状に添えて干支の色紙を送ることにしている。これが毎年の恒例になって、この時期が近づくと、よっしゃ~、仕事だ仕事だ~!と張り切ってやる。まっ、こう言う慌ただしさも年末恒例行事で、これで一層歳末を実感する。世の中持ちつ持たれつで、何時か巡って今度は、こちらが先方に何かお礼の品をお送りすると言うこともあるかも知れない。先のことはお互い解らない。大切なことは義理を欠くな、と言うことである。
投稿者 zuiryo : 2020年12月27日 15:33