2021年01月08日
書道
毎月定期的に雲水に書道を教えている。お坊さんは筆で上手に書けないと、値打ちが下がる。嘗て雲水の頃、同僚で大変修行の出来た方が居た。しかし筆を持たせると酷いったら酷い、ナメクジがのたくったような字で、とてもじゃないが見られたものではない。まっ、その反対で字だけは素晴らしい才が発揮されても修行がグズグズでは話にならぬが、兎も角お坊さんは筆で上手に字が書けなければ、いくら偉そうなことを言っても駄目だ。書はお坊さんの教養の一つである。と言うことで雲水に筆を持たせ、訓練をしているというわけ。私自身もここへ来て40年近くずっと書道を学んできたので、雲水にそのお返しをしている。少しずつでもやれば確実に進歩するのだから。
投稿者 zuiryo : 2021年01月08日 16:02