2021年01月22日
僧名
在家から出家すると、お坊さんの世界では必ず音読みをするので、改名する必要に迫られる。私の場合は、保男(やすお)が在家の時の名前で、師匠は僧名を考えてくれず、そのまま僧堂へ入門してしまった。僧堂では音読みになるので、必然的に「ほなん」となった。まっ、耳で聞いているときは「ほなん」で、一向に不都合はないのだが、漢字で見ると、これはどう見ても「やすお」で、具合が悪い。そこで雲水時代に自分で勝手に「保南」にしてしまった。やがて十数年後鎌倉の寺に入ったとき、戸籍名の保男を南という漢字に変えて住職した。これで今に到っている。名は体を表すと言うから、南を進路に向けて迷い無くばく進する人生を歩む、これが意図するところで、自分で考えた名前だが実に気に入っている。
投稿者 zuiryo : 2021年01月22日 16:40