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2021年04月18日
新緑が目にしみる
隠寮の庭一面、新緑の楓が目に染みるようだ。どんな綺麗な花よりも美しい。活き活きした生命の息吹を感じる。場所が建物の一番奥、山に沿ってあるので、外部の人の眼には全く触れない。この美しい庭を毎日眺め楽しんでいるのは私一人だけ、勿体ないような気がする。同じ緑でも、滴るような緑は、ある一定の時期までで、やがて色あせて普通の緑になってしまう。当山住職の軒号は「滴翠」と称するのだが、誰が考えたのか知らないが、何とぴったりした軒号だといつも思う。雨が降った後の緑は特に絶品で、この美しい景色を眺めるのは私一人、贅沢なものだ。
投稿者 zuiryo : 2021年04月18日 09:29