2021年06月03日
印押し
書に大きな印を押した。印も大きくなると、一寸押しただけでは、周辺だけで、中心部分がかすれて、良い風にいかない。これは雲水の頃老師の大きな墨跡の印押しをさせられた経験が生きてきた。それなりの工夫が要るわけだ。何事も経験で、苦労に無駄はない。大きな印の上に人が乗っかって重しになるのだ。その格好を想像すると可笑しいくらいだが、それくらい重しを掛けないと旨く色が出ないのだ。青森の会下和尚の注文で、玄関の衝立にするらしい。この大きな字を書くための墨摺りもたいてやない。人間の足ほどの大きな筆に墨を吸い込ませ、一気呵成に書く。大汗かいた。まっ、そのお寺の玄関を飾る衝立になるのだから、このくらいの苦労はしなくっちゃね。
投稿者 zuiryo : 2021年06月03日 16:00