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2021年06月06日

すべて美しい

この世のあらゆる事象は神髄において、すべて美しい。だから神髄にたどり着くには、美しいものを探せば良い。逆に言うと、美しくないものは真髄ではないのである。奇異に聞こえるかも知れないが、少なくとも自然科学では、「美」が絶対である。美しい理論・美しい定理、常に美しいものが真理への道筋なのである。それは歴史的に見ても、美しい理論や定理ほど後世にになって実用にも役立つのである。論理的に正しいと言うだけで醜い定理もあるが、そういうものは真髄を射てないので,時代とともに埋もれてゆく。つまり心理と美はほぼ同一ということになる。美しいものを目指すことが、万事において真へ達する道であり善に到達する道なのである。また一つの困難を解決したように見えても、入り組み錯綜した全体を貫く基軸がそのままである限り、一時的に旨く行くだけか、あるいは他の新しい困難が代わりに生まれるかで、結局は何も解決されない。散らかり放題の部屋の一部分をきれいにしても、短期的で元通りに戻ってしまうようなものである。二度と散らからないような仕組みにすることが根本的解決となり、美しい解決なのである。

投稿者 zuiryo : 2021年06月06日 15:15

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