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2021年06月15日

真髄は美

この世のあらゆる事象において真髄はすべて美しい。となると真髄にたどり着くには美しいものを探せば良いと言うことになる。逆に言うと、美しくないものは真髄ではないのである。少なくとも自然科学では「美」が絶対である。数学者が数学を創る時、実用に役立てようという考えはない。美しい理論にしようと心がける。証明の道筋では常に美しいものが実用にも役立つ。論理的に正しいと言うだけで醜い定理もあるが、そう言うものは真髄を射てないので、時代と共に埋もれてゆく。真理と美は同じ一つのもの、というのは万物の本質を突いた指摘なのである。美しいものを目指すことが万事において真へ達する道であり善に到達する道なのである。ある一つの困難を解決したように見えても、錯綜した全体を貫く基軸がそのままである限り、一時的に旨く行くだけか、他の新しい困難が代わりに生まれるかで、結局は何も解決されない。二度と散らからないような仕組みにすることが根本的解決となる。全体を貫く基軸を変えることが美しいのである。

投稿者 zuiryo : 2021年06月15日 19:28

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