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2021年08月29日

数十年ぶりの昏鐘

目下制間で雲水の殆どは暫暇中で、極小スタッフ。そこへ更に通夜が入り、そっちに人手を取られ、ついに私が初めて昏鐘を打つ事になった。雲水にどういう段取で打つのか、お経はどうするのか等々、教えて貰い、ドキドキしながら夕方を待っている。雲水の沢山居る僧堂では考えられないような話しだが、だからといって私は別段どうっつ事はない。修行道場なのだから、何でもやらせて貰うのは当たり前のことである。遙か昔、私が小僧だった頃、師匠が話をしてくれたのだが、雲水極小のある僧堂で、昏鐘はいつも其処の道場の老師が撞いておられたそうだ。ふっとその話しを思い出し、あっ、現在のうちがその通りだ。老師と言っても元は雲水、隠寮にふんぞり返っているばかりが能じゃない。一番嫌なのは、「特別な人」のように勘違いして、ふんぞり返って、矢鱈横柄な態度をしたり、上から目線でものを言う、こう言う輩は横っ面張り飛ばしてやりたいと思っている。

投稿者 zuiryo : 2021年08月29日 09:54

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