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2021年10月27日
一陣の風
このところお互いあっちが痛いの、こっちが痒いのと、典型的老化現象に悩まされている話ばかりである。まっ、年相応と言う事なのだろうが、知人友人は老人ばかりに成ってきた。尤も私の周囲には若い雲水がいて、いつもそういうのを相手にしているのだが、雲水は専ら修行のことだけで、個人的なことなど話題にすることはない。ついこの間まで元気いっぱいだった人が大病に冒され、闘病生活を余儀なくされている話などを聞くと、明日は我が身だと感じガックリくる。一世代前なら、私の年齢を聞けば、まっボツボツ人生終末期を思うのが普通のことだった。ところが近年やたら寿命が延びてきたので、いま死んだら、ま~っ、お早い!となる。早かろうが遅かろうが、人間いずれは死ぬので、いつ死んでもそれがその人の寿命と言うことである。当り前のことをたいそうに言うようだが、人間は欲の塊だから、そう素直には思えないのが正直なところである。一陣の風がス~ッと通り過ぎるように、死にたいものである。
投稿者 zuiryo : 2021年10月27日 10:50