2021年12月20日
会下寺院の葬儀
今日は伊深の先輩の葬儀に出かけてきた。亡くなられた和尚さんは伊深の開山忌には毎年必ず出頭されていた。一端僧堂を離れると、殆どの者は顔を見せること無く終わってしまうものだが、この和尚さんは必ず毎年出頭されていた。こんな人は数少ない。近年は体力が衰え、また一方お弟子さんが伊深出身なので、開山忌のお参りも親子でバトンタッチであった。こう言うのを宗盟心が篤いと言う。こんな例は決して他では見られない。そう言う心構えはちゃんと弟子に伝わっている。地味な話だが、尊いことである。だからどうなの、言われては返す言葉も無いが、私はこういう人こそ本当の禅僧だと思っている。だから弟子達も実にキチンとしている。万言に勝る教えを肌を通して子供達に伝わっているのだ。この様子を目の当たりに見ることが出来たのは、本当に幸せな事だった。
投稿者 zuiryo : 2021年12月20日 13:14