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2022年03月21日

少々ゆったり・・

この頃の陽気は何となく鬱を誘う。そよそよと春風が吹き抜け、静まりかえった境内はまるで時間が止まったようである。自室のガラス越しに見える山の木々は時折ゆらゆらと揺れ、鈍い春の光が差し込んでいる。静かに流れる時を噛み締めながら、私にはこう言う時間が一番だ!と満足している。嘗て先輩で,矢鱈人恋しがっていた方が居た。孤独な幼年期を一気に埋め合わせるように、人にガツガツしていた。お気の毒だと思った。後年それがもとで大失敗をやらかして、駆け足で死んで行った。これが人生!とも思ったが、不幸せな幼年期を死ぬまで背負い続け、結局浮かぶ瀬もなく、六十才そこそこの短い人生を終えた。人それぞれとも言えるが、勿体ないことだ。こう言っている私だってこの先どうなるか解らない。明日死ぬかも知れないのだから。

投稿者 zuiryo : 2022年03月21日 14:22

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